女ともだち
中高大、女子校育ちのわたしにとって、ともだちというのは、基本、女ともだちである。
6年間につきあった子は、学年の生徒数でいえば250人。
毎年クラス替えがあったけれども、そのなかで、親しく言葉を交わしたのは、通算で、ちょうどひとクラス分の50人くらいだったと思う。
大学もいっしょになった子は、26人。
そのうち親しかったのは3人。
大学を卒業してから、最近までは、かつてのクラスメイトとは、断続的にしかつきあえなかった。
お互い、人生に忙しかったのだ。
ところが、この4月1日までに、みんなが「創業半世紀」を迎えることになり、随所で、つきあいが活発化しているようだ。
わたし自身、よく連絡を取り合うクラスメイトが、10人くらいに増えた。
一昨年の秋の同窓会の幹事会に入ったおかげでもあるけれど。
きのうは、外国から里帰りしている子を囲んで、総勢7人でランチを食べた。
12歳で出会ってから(人によっては、進学教室時代も入れて11歳から)現在までの38年(か39年)の時の流れから引き出された話題が、一つのテーブルの上で、ランダムに、ほんとうにランダムにいきかう。
それでも頭がぐるぐるすることはなく、わたしたちはとてもスムーズに、時空を旅するのである。
わたしは、はっきりいって、男性にそうとう甘えて生きてきた女であって、男性がもたらしてくれる安堵感がとても好きだ。
女同士のほうが気楽だ、とは一度も思ったことがないのだけれど、きょうは、とてもリラックスしている自分を感じた。
長いつきあいの女ともだち同士、思いやりの湧いてくる源が、それぞれのなかで深い。
心がほどけるなあ、とみんなの顔をうっとり眺めた。
女ともだちスパ。
そんなひとときだった。