double action

同じ年のともだちが、早くリタイアしたいなあ、というのを、続けて三人分聞いた。
会社に勤めているともだちは、定年退職まであと10年という節目を迎えている。
えええ?
自分で書いておいて二度見したくなるなあ。
あと10年で定年?
お父さんのことじゃなくて?
気分はいまだに高校生で、お父さんが50歳って感じなのに。
(わたしの父はもう10歳年上だったが)
32年っていうのは、それだけの年月なのだなあ。
わたし自身は、リタイアどころか、これから自分の仕事をしようとエンジンをかけているところだ。
エンジンをかけるっていうのも古いいいかただけど。
会社勤めのともだちも、つまり、このへんで自分自身に戻りたいって気持ちなのかも知れない。
わたしが育児やPTAで自分をすっかり脇に置いていたのと同じように、彼女たちも仕事に自分をつぎこんできて、気がついたら50歳。
うわー、また二度見だ、50歳!
もう、いいかげん、自分自身のために生きはじめないと、時間がなくなっちゃう。
しかし、明日のことは誰にもわからない。
時間があとどれくらいあるかなんて、全くわからないのだ。
ないといえばいつだって時間はもうないし、あるといえばいつだって時間はまだある。
焦ることなく、見くびることもなく、ただ、いまのこのときを、自分自身として生きる。
自分がその人を愛するのなら、その人のために生きたっていいのだと思う。
それが自分を生きることになる。
愛と薔薇の日々。