ベビーカー

最近のベビーカーの立派なこと。
頑丈そうな作りで、赤ちゃんが高いところにいて、三輪だったりもして、そこのけ感がある。
背の高いママやパパが押してもさまになるんだね。
息子が赤ん坊のときの折りたたみベビーカーは、それは簡便で、眠ってしまうとホールドが甘くて、本人まるまって苦しそうだった。
娘のときには、息子が幼稚園に通っていて、ベビーカーごと電車に乗るような余裕もなくなったので、がっちりしたA型をずっと使った。
それでも、折りたたみは可能だっただけに、接続部分ががたついたりかちゃかちゃいったりして、長いこと押しているとその遊び部分から押す力が漏れて疲れるのだった。
当時のわたしはなんたって、握力も腕力も腹筋も背筋も、なきに等しかったから。
あの頃、いまみたいなゴージャスなベビーカーがあったなら、もしくは、いまわたしが赤ん坊の母であったなら、いちばんゴージャスなやつを買ってぶいぶいいわせて押して歩くだろう。
変にかがまなくていいから、腰も楽に違いない。
育児も赤ちゃんも、遠い日の思い出になりつつあるが、あのベビーカーはちょっと押してみたいなあ。