出席番号

クラスに同姓同名の人がいた場合、出席番号の順番はどうなるのだろうか。

知人のN子さんには、高校時代に、苗字が同じで、名前の音が同じ人とクラスがいっしょになった経験がある。
順番は彼女が前で、もう一人の人が後ろ。
なぜなら、彼女の名前のほうが画数が少なかったからだそうだ。

なんと、二人のお父さんも同じ名前で、文字違い。
N子さんのお父さんの名前のほうが画数が多かったらしい。
同姓で、父親が同じ名前で、娘たちも同じ名前というのは、稀な例だろう。

N子さんも後ろの人も、文字までいっしょだったら、つまり完璧な同姓同名だったら、どうなってたかしらね、とわたしは彼女に聞いた。
お父さんの画数によったかもね、と二人同時に思いついて笑った。

実際には、同姓同名の二人を同じクラスに入れることはないとは思うが、もしあれば、生年月日順だろうというのが、N子さんの真面目な見解だった。

N子さんとその後ろの人は、やはり先生方に混同されることが多く、そのうち番号で呼ばれるようになったとか。
それはちょっとかわいそうだったね。